愛知学院大学 茶華道部

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平成29年 新春市民茶会

年も改まりまして、早速1月7日に、『 白鳥庭園新春市民茶会 』を担当しました。


今回は、華やかな【 立礼席 】と、侘びた【 小間席 】の2席を担当しました。

まずは【 立礼席 】。
席の初めに、お客様に新年のご挨拶です。


立礼卓で皆具を使ってお点前しました。
酉年にちなんで、雲鶴文のついた染付の皆具です。


お客様にお菓子を運んでいるところです。
床の掛物は、有栖川宮熾仁親王筆が大和を寿ぐ和歌を書かれた扇。
花入は色替わりの青竹で、花は椿(加茂本阿弥)と紅梅です。
また、お客様の卓上には金入り錦の裂を敷きましたので、とても豪華な印象のお席になりました。




お菓子は、栄の大黒屋製の花びら餅です。 やわらかい求肥で、紅の味噌餡と、なぜかゴボウを包んだ、新春定番のお菓子です。


ご正客様には、膳所焼の金彩鎗梅紋のお茶碗でお茶を差し上げました。




新年早々にもかかわらず、本当に大勢のお客様にお越し頂きました。



次に【 立礼席 】。
二畳台目の侘びた席でしたが、新春ということで、華やいだ床飾りがされました。
掛物は尾張藩の2代目の藩主・徳川光友筆の和歌色紙。

 君とわれ いかなることを 契りけむ 昔のよこそ 知らまほしけれ
 (あなたと出会えたのは、前世でどんな約束を交わしたのか…)

という、『和漢朗詠集』巻下・交友に出る一首が書かれています。
花入は古瀬戸釉の手付で、花は水仙です。
床柱に、人間国宝の志村ふくみ氏が刈安で染めた、お目出たい黄色の組紐が飾られました。


お菓子は、立礼席と同じく大黒屋製で、きんとんのそぼろを糸のように苧環(おだまき)状に巻いたものです。
若草色の餡が芯に入っていて、常盤きんとんといったようなイメージです。
菓銘は「糸森(いともり)」。


お気づきのかたもあるかも知れませんが、三葉葵を家紋とする尾張徳川家当主の書いた「君とわれ…」の掛物といい、床柱の組紐といい、菓子・菓銘といい、小間席はこの時期大ヒットしていた映画【君の名は。】をイメージしています。

点前座は侘びた雰囲気で、萩焼の筒茶碗を使って、一服差し上げました。


皆で記念撮影です。
立礼席で写したので、女子が多いです。
小間席は全員男子でおこないました。

笑って写ってますが、特に女子は、前日準備を終えて1時半に寝て、着付けのために3時に起きたので、睡眠時間は1時間30分でフラフラです。
睡眠時間・1時間30分は、これまでの最短記録更新です。


過去の行事(平成28年師走茶会)


【 平成29年 白鳥庭園新春市民茶会 会記 】

時:平成29年1月7日
於:白鳥庭園 立礼席・小間席(澄蘆)

《 立礼席 》 

掛物  有栖川宮熾仁親王筆 和歌扇 
花入  青竹
花    加茂本阿弥 紅梅
香合  染付 ひよこ
 釜   花菱文  忠三朗作
皆具  寧波染付写  唐三郎作
茶器  即中斎好 若松蒔絵内朱大棗
茶碗  膳所焼 金彩鎗梅文
茶杓  後西天皇作写  関斎作
菓子  花びら餅  大黒屋製

《 小間席 》

掛物  徳川光友筆 和歌色紙作
花入  古瀬戸釉 手付  芳右衛門作作
花    水仙作
香合  赤楽 蛤  宗栄作作
 釜   真形 州浜文 忠三朗作作
水指  美濃信楽作
茶器  真塗中次作
茶碗  萩 筒作
茶杓  牙作
 建水  南蛮写  証嗣作作
 蓋置  竹 織部好作
  菓子  糸森  大黒屋製作
菓子器  老松文鉢 石河有隣画 米禽作作

 

【新春市民茶会の動画】

≪立礼席≫

≪小間席≫

 

過去の行事(平成28年師走茶会)

 

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