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平成29年10月4日の中秋の日の夜に、白鳥庭園にて観月市民茶会を担当しました。
中秋の名月を見ながらということで、庭園内の立礼席についた観月台にて、名月を背にしてお点前をしました。
当日はよく晴れて、名月を愛でるに相応しい日となり、月の出のときなどお客様から歓声が上がりました。
なお、以下の写真のほとんどは、白鳥庭園を中心に活躍されているカメラマンの安藤様よりご提供いただきました。素晴らしい写真を有難うございました。
観月台には、月見団子やススキ、それに天目で抹茶をお供えして、月見飾りとしました。
観月台で、立礼卓でのお点前です。
御所車模様の錦裂を敷いて、御所薬缶を水指に、時代の菊紋散らし蒔絵中棗、御本茶碗、と、雅やかな取り合わせになりました。
名月を背にしてのお点前で、本当に雅やかなお茶会になりました。
お菓子は薯蕷饅頭で、写真からも伝わってくる通り、皮がムッチムチの、特上のお饅頭です。
それもただのお饅頭ではなく、実はこんなに可愛らしいウサギの模様のお饅頭なのでした。
月の兎に見立てて、銘は「玉兎」としました。
中秋の名月を愛でるには、申し分のないお茶会だったのではないかと思います。
ほか、立礼席の室内のお客様にもお茶・お菓子をお召し上がり頂きました。
夜も更けてきたら、風が出てきて、気温がグングン下がりましたので、室内のお席も人気でした。
なお、写っていませんが、室内の床には、千種有功筆の和歌短冊を掛けました。
≪駒迎≫という題で、
「 あふさかの 山もひつめの あとにして 雲井にのほる もち月のこま 」
と、中秋に相応しい一首が詠まれています。
本当に、名月が一番のご馳走のお席となって、お客様にもお楽しみ頂けたようで何よりです。
御来席頂きました皆様、また白鳥庭園のスタッフの皆様に、厚く御礼申し上げます。
【 平成29年 観月市民茶会 中秋の席 会記 】
時:平成29年10月4日
於:白鳥庭園 清羽亭・立礼席
《 寄付 》
掛物 月に鶉図 英鳳筆
《 本席 》
掛物 千種有功筆 短冊 駒迎
あふさかの山もひつめのあとにして
雲井にのほるもち月のこま
月見飾り 備前筒花入 薄・女郎花
秋草彫金高杯 月見団子
白天目 唐三郎作
香合 秋草蒔絵
花兎文帛紗敷キテ
釜 花菱文 忠三朗作
水指 菊桐文御所薬缶
茶器 菊紋散らし蒔絵中棗
茶碗 御本刷毛目 銘・海月
茶杓 後西天皇作写し 関斎作
建水 南鐐 松葉絵
蓋置 青磁 三ツ人形
菓子 薯蕷饅頭 銘・玉兎 大黒屋製
【 観月市民茶会の動画 】
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