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平成29年4月に、日進キャンパス6号館に新たな和室が完成しましたので、6月16日にその新和室の披露茶会をおこないました。
この春に入部した新入生が主体となって、この1~2ヵ月で覚えた点前や運びを披露しました。
当日は、床の間には桑嶺蘆洲老師が「大吉祥」と書かれたお目出たい一行書を掛けました。
桑嶺蘆洲は大須の大光院のご老師で、この大光院のなかに愛知学院の前身である曹洞宗専門学支校(曹洞宗第三中学林)が設けられましたので、愛知学院大学とはとりわけ関係の深いご老師です。
お菓子は7種類ご用意して、杉の葉をしいた木地盆に盛りつけ、お好きなものを選んで頂きました。
ちょうどお茶会当日、6月16日は「嘉祥の祝い」の日にあたっていまして、
江戸城など武家方では、白木地板に杉の葉を敷いて7種の菓子をもりつけて諸士に一つづつ配ったそうで、
それに倣った「嘉祥の七種盛り」のお菓子です。
ちなみにお菓子は、
・紫陽花(きんとん)
・河骨(きんとん)
・緑蔭(糸巻き状のきんとん)
・水牡丹(葛饅頭)
・桔梗(練り切り)
・朝顔(ういろう)
・石清水(道明寺餅)
以上の7種でした。
ご正客様用の主茶碗は、涼し気な白磁のお茶碗です。
中国・宋時代の定窯の白磁を写したお茶碗で、見込みには魚の模様が彫られています。
中国では魚は縁起が良いので意匠としても好まれ、今日のお目出たいお席にもピッタリなのであります。
茶杓は朱漆塗りで銘「末広」、水指は膳所焼の雲鶴文と、お目出たい尽くしのお道具です。
少し早いですが、全員、浴衣にておもてなししました。
まだまだ拙い点前や運びでしたが、他大学の茶道部様や、本学の教職員・学生の皆様など、大勢のお客様にご来席頂きました。
【 平成29年 新和室披露茶会 会記 】
時:平成28年6月16日
於:愛知学院大学日進キャンパス・6号館和室
《 寄付 》
掛物 姉小路公遂筆 和歌短冊
《 本席 》
掛物 桑嶺蘆洲老師筆 一行 大吉祥
花入 宗全籠
花 半夏生・鉄線・河原撫子・刈茅・桔梗
香合 鍔形玉取竜蒔絵 春斎作
風炉釜 朝鮮真形切合 浄清作
風炉先 黒縁大高網代腰
棚 惺斎好摺漆丸卓 紹村在判箱
水指 安南写 雲鶴文 膳所焼
茶器 笹露蒔絵大棗 華正作
茶碗 白磁 司郎作
茶杓 誡堂老師作 裏朱 銘「末広」
建水 南鐐 松葉絵
蓋置 切子 赤
菓子 嘉祥七種盛 大黒屋製
菓子器 木地四方盆ニ杉ノ葉敷キテ
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